レーヨン100%の生地にインクジェットプリントしました。

今回はレーヨン100%の生地にアロハシャツのパーツをインクジェットプリントしました。

 

レーヨン インクジェットプリント

アロハシャツのパーツを並べたデータを作りインクジェットプリントで染めていきます。

この際、重要なのが生地の布目と柄の形ができる限りまっすぐなるように染めることです。

生地の布目が曲がった状態で染めてしますと最終の上がりで柄が変形してしまいます。

変形してしまうと裁断してから縫製した際に商品が歪んで上がってきます。

それをできる限り変形しないように仕上げていきます。

プリント後は蒸しの工程に入ります。

レーヨン HT蒸し

弊社のインクジェットプリントは染料なので通常の捺染と一緒の工程を行います。

約100℃の常圧で生地を連続で蒸していきます。

蒸し後は水洗・ソーピングの工程です。

水洗風景

水洗ソーピングは生地についている余分な染料や糊を落として生地の堅牢度を高める作業です。この工程が不十分だと水にぬれた際に色が滲んできます。

水洗・川

水洗方法もいろいろありますが今回ご紹介しているやり方は文字通リ友禅流しの手法です。

機械で洗うと生地が傷む生地はこのように職人さんが手作業で生地を洗います。

そして工場内にある人口の川で生地を流して洗います。京都では今もこのような手法で加工している工場が残っています。

乾燥 だら干し

水洗後は生地を乾燥させるのですが、その方法がこちらのような竹の竿に生地をかけて持ち上げ、下から温風で乾かします。この手法は生地本来の風合いを損なずにソフトに仕上げることが出来ます。

この作業を早朝から行っており目の前が一面生地でおおわれる風景はいつ見ても圧巻です。

生地のトンネル

最後の画像は乾燥中に生地の真下から撮影したものです。

まさしく生地のトンネルです!

インスタにも動画投稿しておきますのでそちらも併せてご覧ください。

 

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寄稿者 大塚 直史 (おおつか ただし)

在籍10年以上になる営業担当です。前職は石川県の染色工場で現場作業に従事。
京美染色では当時導入したばかりの最新型のインクジェットプリンターのオペレーターをしていました。
その後、呉服・雑貨・アパレルなど、幅広い業種の営業を担当。また、製造小売り部門「亥之吉」の催事で店頭での販売も経験しています。 テキスタイルにかかわる現場作業から商品の販売まで、いろいろな経験を活かして、お客様に最適な加工方法の提案とサービスを提供しています。

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